要点:脂性肌でもクレンジングバームは使える?

クレンジングバームは、油分を含む濃厚なテクスチャーというだけで、必ず毛穴を詰まらせるわけではありません。脂性肌でも問題なく使える人がいる一方で、ニキビや刺激が出る人もいます。重要なのは製品全体の処方と、自分の肌がどう反応するかです。

  • バームを検討してもよい場合:落ちにくいメイクや水に強い日焼け止めを落とすために、洗い流すタイプのメイク落としが必要なとき。
  • 洗浄はシンプルに:低刺激の洗顔料だけで普段使っているものを無理なく落とせるなら、バームは必須ではありません。
  • 合わない可能性があるバームはいったん中止:使い始めてから新しいニキビ、続く刺激、不快な膜感が出たとき。

普段使っているものをきちんと落とせて、すすぎやすい製品を選びましょう。油膜感があるかどうかや「ノンコメドジェニック」表示だけで、適否を決めることはできません。

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脂性肌向けクレンジングバーム 毛穴は詰まる? インフォグラフィック

クレンジングバームは油分を多く含む洗浄料で、肌になじませるとやわらかくなり、その後すすいで落とします。肌に残して使うバームとは異なります。

バームの質感より製品全体の処方が重要な理由

コメドジェニックとは、毛穴を詰まらせる可能性があることを指します。一部のスキンケア製品はニキビの発生に関与することがあります。ノンコメドジェニック製品は選ぶ際の参考になりますが、その表示が自分の肌に必ず合うことを保証するわけではありません。[1]これまでに自分の肌で起きた反応も重要です。

成分表だけで、毛穴が詰まる可能性を「ある・ない」と確実に予測することはできません。小規模なヒト試験では、コメドジェニックとされる成分を含む化粧品でも、製品自体が必ずしもコメドジェニックではないことが示されました。試験では限られた数の化粧品を背中にパッチを用いて塗布しており、脂性肌の顔にクレンジングバームを使う状況を調べたものではありません。したがって、すべてのバームを安全と決めつけるのではなく、製品全体の処方で判断する必要があります。[2]

例えば、ホホバオイルを含む米国のメイク落とし用バームの中には、ノンコメドジェニックと表示され、脂性肌向けとして販売されている製品があります。[3]ただし、その製品固有の表示から、すべてのオイルやワックスがニキビができやすい肌に合うとは言えません。

脂性肌にバームを追加する価値があるのはどんなとき?

皮脂が多いという理由だけで、バームが必要なわけではありません。脂性肌では、低刺激・オイルフリー・ノンコメドジェニックの洗顔料を基本にするのが妥当です。一般的な脂性肌ケアの指針でも、オイルベースのクレンザーには注意するよう示されています。[4]

普段の洗顔料だけではウォータープルーフのメイクや水に強い日焼け止めを落としにくい場合、バームを使う意味がより明確になります。油性のリムーバーはこうした製品を落とすのに役立つ一方、ニキビができやすい肌ではニキビにつながることもあります。多くの人にとってダブル洗顔は必須ではなく、洗いすぎは乾燥や刺激の原因になり得ます。[5]

リムーバーを追加することで、メイクを落とす際の摩擦を減らせるか考えてみてください。低刺激の洗顔を一度行うだけですでに十分なら、バームと追加の洗顔を加えてもメイクが明らかに落としやすくなるわけではなく、洗顔の工程だけが増えます。洗浄の流行に合わせて変えるより、今うまくいっているルーティンを続けましょう。

クレンジングバームの選び方と取り入れ方

脂性肌向けクレンジングバームの選び方と取り入れ方 ノンコメドジェニック 香料不使用 パッチテスト ガイド - 脂性肌向けクレンジングバーム:毛穴は詰まる?

実際の製品の使用方法と、これまで自分の肌がどう反応してきたかを基準に選びましょう。

  • 製品そのものの表示を確認:広告で強調されている特定のオイルだけを見て処方全体が合うと考えず、バーム自体にノンコメドジェニックの表示があるか確認してください。
  • 刺激を受けやすい場合は香料不使用を優先:「ナチュラル」「クリーン」「植物由来」といった宣伝文句より、自分に起きたことのある反応を重視してください。そうした表現が刺激の可能性を否定するわけではありません。
  • 落とし方を確認:塗布方法、必要な場合の乳化、すすぎ方が明記された洗い流すタイプの洗浄料を選んでください。通常のフェイスオイルや洗い流さないバームは、同等の代用品ではありません。

顔全体に使う前に、狭い範囲で製品を試すことで皮膚反応に気付ける場合があります。洗浄料は、洗い流すことも含めて表示どおりに使ってください。反応を確かめようとして一晩つけたままにしないでください。[6] 赤みやかゆみが出なかったからといって、その後顔で毛穴詰まりが起こらないと証明されるわけではありません。

バームを取り入れるときに、新しい美容液、角質ケア製品、保湿剤まで同時に追加しないでください。ほかの製品を変えずにおくと、その後肌に変化が出たときに判断しやすくなります。何回使えばバームでニキビが出ないと証明できる、という一律の目安はありません。

洗いすぎずにクレンジングバームを落とす方法

クレンジングバームを使うときは、製品の使用方法に従ってください。以下は、乾いた肌に塗布し、乳化して洗い流すよう指示されたバームを想定した手順です。

  1. 指示どおりに塗布する:清潔で乾いた手、または付属のスパチュラを使い、表示で推奨されている量を取ります。乾いた肌にやさしく広げ、目元への使用に制限があれば守ってください。[7]
  2. 水を加える:少量の水をバームになじませてやさしく乳化させます。多くの場合、白く乳化した状態になります。容器の中には水を入れないでください。[7]
  3. 十分にすすぐ:ぬるま湯でバームを落とし、生え際や小鼻のまわりも丁寧にすすぎます。[7]こすらず、指先を軽く動かしてください。
  4. 洗顔を仕上げる:使用方法で追加の洗顔が指示されている場合、または洗い残しがあり、追加で洗っても肌に問題がない場合は、低刺激の洗顔料を使います。それ以外は、バームを落とした時点で終了して構いません。最後にすすいだ後は、こすらず押さえるように水分を取ります。[5]

表示にあるマッサージ方法に従い、毛穴の中身を無理に押し出そうとしないでください。何度もこする必要がある、または洗顔後に肌がつっぱってきしむように感じる場合は、洗浄料や追加の洗顔を見直してください。

洗い残し・新しいニキビ・刺激が出たときの対応

以下の観察内容は次の対応を考える材料になりますが、それだけで原因を特定することはできません。

気になる症状や状況考えられることどうすればよいか
すすいだ直後に油膜感が残る洗い上がりや落とし方を見直す必要がある。感触だけで毛穴詰まりとは判断できない表示にある乳化とすすぎの方法を確認してください。膜感が続く場合は、さらに強く洗うのではなく、別のリムーバーを試してください。
バームを使い始めてから新しいニキビが出る、または増える製品を見直す必要はありますが、バームを使い始めた後に出たというタイミングだけで、バームが原因だとは断定できませんバームをいったん中止し、それまで問題なく使えていたルーティンに戻してください。ほかの製品は変えず、ニキビが続く場合は相談を検討してください。
ヒリつき、かゆみ、赤み、腫れ通常の毛穴詰まりではなく、皮膚反応の可能性がある製品をやさしく洗い流し、使用を中止してください。反応が強い場合や長引く場合は医療機関に相談してください。[6]

パッケージにノンコメドジェニックと書かれているという理由だけで、合わない可能性があるバームを使い続ける必要はありません。ニキビが続く場合は、皮膚科医に相談して考えられる原因や治療法を検討できます。より強く洗うことが解決策ではありません。[1]

脂性肌向けクレンジングバームに関するFAQ

脂性肌でクレンジングバームを毎日使ってもいい?

毎日使ってもよいのは、その製品が毎日の使用を認めており、そのクレンジング工程が実際に必要で、肌に合っている場合に限られます。脂性肌だからといって、毎日バームを使う必要があるわけではありません。

クレンジングバームで「パージング」は起こる?

新しくできたニキビを安易に「パージング」だと考えないでください。一般的なメイク落とし用バームは、効果を発揮する前に肌を悪化させる必要はありません。合わない可能性がある製品はいったん中止して見直しましょう。

クレンジングオイルはバームより毛穴が詰まりにくい?

液状だからといってリスクが低いとは限りません。ワックスが少ないからオイルの方が安全だと考えるのではなく、製品全体の処方、落とし方、自分の肌との相性を比べてください。

クレンジングバームで黒ニキビは取れる?

一般的なクレンジングバームは黒ニキビの治療ではありません。黒ニキビが続く場合はニキビケアが必要なことがあり、こすって取ろうとすると肌を刺激するおそれがあります。[1]

出典

[1] American Academy of Dermatology. 10 skin care habits that can worsen acne

[2] Zoe Diana Draelos and Joseph C. DiNardo. A re-evaluation of the comedogenicity concept

[3] CeraVe. Makeup Removing Cleanser Balm

[4] American Academy of Dermatology. How to control oily skin

[5] Cleveland Clinic. Double Cleansing Method Explained: Should You Try It?

[6] American Academy of Dermatology. How to test skin care products

[7] Farmacy Beauty. Green Clean Makeup Removing Cleansing Balm